あさのぶんこ

あさのは小説を描いています

荒野、鳥は唄う

 少年は夏の日の神社で少女と出会う。少年は少女の心の奥底から聞こえる歌に耳を澄ませる。青年は困難に向き合う人の話を聞く。そして、世界の歪を知り、世界を変えたいと思う。二つの物語から立ち上がる思い。世界はどの時代も複雑に満ちていて、その先にある未来を霞ませる。それでも人は未来に希望を抱き、霞む未来に向かって手を伸ばす。そこに何があるのか?無いのか?そこにあるものの意味を決めるのは誰か。

 

荒野、鳥は唄う

 

 【書籍情報】

290ページ(30x20レイアウト)

著   者: 浅野 直人

分   類: 人間ドラマ

キーワード: 青春、社会、政治員

 

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【著者から一言】

 良いこと、嬉しいこと、心が弾むこと。みんな自分の心が幸せを感じる瞬間を知っている。そして、それがどういう時なのかも。それなのに、この世界では幸せだけを感じ続けることは出来ない。知っているのに、出来ないのは何故だろう?

 誰かが幸せを感じている時、その裏で不幸を感じている人がいる。勝負に勝った人は幸せを感じ、負けた人は悔しさを抱える。一つしかないケーキを食べた人は幸せを感じ、食べられなかった人は食べた人を妬む。幸せの量は決まっていて、それと同じだけ不幸がある。それがこの世界なのかもしれない。

 きっと、どんな時代であってもこの幸せの法則はねじ曲げることが出来ない。だから、どんなに人が平和が良いことかを知っていても争いは永遠に絶えることはない。それでも、人は未来に希望を持ちたがる。だから、自分が良いと思うことをやらずにはいられない。

 人は同じことを繰り返す。その時代、時代で環境は異なるのかもしれない。でも、人間の根源は変わることはない。善と悪。創造と破壊。誰かが良かれと思って作り出したものは、また別の誰かによって破壊される。永遠に回り続けるメリーゴーラウンドの上で人は踊り続けるのだろう。